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胎児機能不全

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が弱く、体のつくりも未熟なため、様々な病気にかかりやすいです。
また、生まれるまでの過程においても病気を発症することがあります。
ここでは、赤ちゃんに起きる、重症化すると危険な症状や、脳性まひにつながる可能性のある病気を中心に紹介します。

胎児機能不全

どんな病気?

妊娠中や分娩中に、何らかの原因で赤ちゃんが酸素不足となり苦しい状態になることをいいます。胎児機能不全の診断は、お母さんのお腹に巻いた分娩監視装置によって行います。分娩監視装置は赤ちゃんの心拍数の変化と、陣痛の強さや長さを同時に測定して記録する装置です。
赤ちゃんの心拍数の波形を観察し、基線細変動の減少や消失、繰り返す一過性徐脈が出現していないかなどをもとに胎児機能不全の診断をします。
基線細変動とは、胎児心拍数の細かい変動のことです。元気であれば常に心拍を微調整しているので、細かい変動が中等度あります。

徐脈とは心拍数が下がることを意味します。
胎児機能不全のまま、赤ちゃんに酸素が十分行かない状態で放置すると、新生児仮死や脳性まひとなる危険があります。

なぜ起きるの?

お腹の中で臍帯(へその緒)が圧迫されたり、胎盤早期剥離、母体の妊娠高血圧症候群などが原因となって、赤ちゃんに酸素が不足することで起こります。

どんな治療を
するの?

妊娠中に胎児機能不全と診断されたら、妊娠数週や赤ちゃんの発育などを考慮して、すぐにお腹の中から出してあげた方が良いと判断された場合に、帝王切開となることもあります。
分娩中は、お産の進み具合によって吸引分娩や鉗子分娩などが選択される場合もあります。陣痛促進剤を使用している場合は、薬剤を減量・中止し、お母さんに酸素を投与したり、子宮の収縮を抑える薬を投与したりします。

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