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【Q&A】出産の出血量の正常範囲は?
2024.03.26
富永愛法律事務所 医師・弁護士 富永 愛 です。
司法試験に合格し、弁護士事務所での経験を積んだ後、国立大医学部を卒業し医師免許を取得。
外科医としての勤務を経て、医療過誤専門の法律事務所を立ち上げました。
実際に産婦人科の医療現場を経験した医師として、法律と医学の両方の視点から産科を中心とした医療問題について発信します。
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出産の出血量の正常範囲は?
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出産では、通常経腟分娩で500ml程度、帝王切開分娩ではその倍の1000ml程度の出血があることもあります。出産から24時間以内に500mlあるいは1000ml以上の出血があり、その後も続くような場合は出血過多といわれる状態になります。子宮の戻りが悪い場合には、弛緩出血といわれます。
弛緩出血
出産時に出血過多となる原因で最も多いのは、弛緩出血です。弛緩出血とは、その名の通り子宮が弛緩したまま(緩んだまま)になってしまい、出産後の子宮の収縮が順調にいかずに子宮壁の胎盤剥離面の血管が開いたまま子宮から多量に出血してしまう状態です。